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グレーシャーベイ

グレーシャーベイ

東南アラスカの中でも、美しい自然に囲まれたグレーシャーベイ国立公園は、観光地として人気の高いところです。
ジュノーから飛行機か船で行きます。
私たちは、ここの半日ホエールウォッチングツアーに参加して、ザトウクジラに会いました。 また、氷河クルーズの途中でも、ザトウやシャチを見ることがあるようです(私たちが乗ったときには見られませんでしたが)。
グレーシャーベイロッジでは、フィッシングツアーやトレッキングツアーなどがあります。
わざわざクジラだけを目的にここまで行くというよりも、氷河やアザラシ・トド・クマ・鳥などいろいろな野生生物を見に行く中で、ホエールウォッチングをしてみるのも良いでしょう。
オーロラちなみに、私たちが行ったのは9月でしたが、グレーシャーベイロッジからオーロラを見られました。緑と赤に輝く美しいオーロラでした。あまり知られていませんが、東南アラスカでは9月の一時期にオーロラシーズンがあるのです。私たちは、1992年9月にも、もう少し南でやはり素晴らしいオーロラを見ています。その頃にいらっしゃる方は、夜空をチェックすることもお忘れなく。

1993年9月5日

1時、グレーシャーベイロッジのロビーにツアー参加者が集合する。チケットは、あらかじめフロントで購入済み($85)。バスに乗って10分ほどでガスタバスの桟橋へ着く。
船Captain Connerという名の、歴史がありそうな木造船に乗り込む。定員は50人くらいか、舳先がまっすぐのアラスカに多いかたちの船である。段を降りて広いキャビンに入ると、カーペットが敷き詰められ、背の高いチェアが壁際に並んでいる。片隅には小綺麗なトイレが、そして反対側にはカウンターバーがある。ただ、窓が小さいので、ここから外の景色は見にくい。船の後部には、数人が座れるオープンデッキがある。両舷には、通路が舳先まで回っている。但し、船の走行中は、舳先には立入禁止のロープが張られている。
2時に出航して、アイシー海峡を渡って向かい側のポイントアドルファスに向かう。このあたりがザトウクジラの餌場になっているらしい。
すぐにポイントアドルファスに着いた。速度を落としてクジラを探し、やがて発見したとのアナウンスがある。皆、カメラを抱えて通路に出るが、なにしろ人一人がやっと通れる幅しかないので、大柄な人が前に来てしまうと、もう何も見えない。背伸びして、人と人のあいだからクジラを探す。船長はクジラを船の真横で見せようとしているようだが、なかなかうまくいかない。
ウォッチングその上、右舷側にいたクジラが左舷側へ移ると、それに合わせて乗客も狭い通路をぐるーっと回って反対側に行かなくてはならない。通路に満杯になっている人をかき分けたり譲り合ったり、移動はかなりおおごとで時間がかかる。ただ、乗客たちは紳士的で、我先にと争うことはない。いつのまにか舳先のスペースも開放されていたが、様子を見に行ったときにはもう満員であった。
さて、そんなこんなの中で見た肝心のクジラはというと、ばたばたしている人間をよそに、のんびり浮いている。ゆっくりしたブローを繰り返す。食後のくつろぎのひとときなのだろうか、1頭でいるのも2頭でいるのも、ほとんど動きがない。船のことも全然気にしていないようだ。
中には、ブローすらしないクジラがいる。広い背中をぽっかり水面上に浮かべたまま、全く動かない。生きているのかしらとさすがに心配になる頃、おもむろに息を長く吐く。隣の白人のおばさんが、このクジラは寝ているんだからそっとしてあげましょうね、と声をひそめて言う。
ザトウ高価なカメラやビデオを持っている人も多い。でも、ほとんど動かないクジラにはお手上げのようだ。風が少しあるので、ブローも流されてしまってかたちにならない。たまのフルークアップもでれーっと中途半端で、綺麗に上がらない。たいていの人はファインダーを覗くのはあきらめ、クジラと同じようにのんびりくつろいでいる。キャビンの中でこっくりしている人もいる。バーに腰を落ち着けた人もいる。
船は、1頭をしばらくウォッチするとまた少し走り、次のクジラを見つけては停まってウォッチする。どのクジラも同じようで、ほとんど泳がずほとんど潜らない。おかげで、その広く黒い背中はじっくり観察できる。
静かに船を走らせながらあちこちでクジラを5ポッドくらいウォッチングし、やがて、船は帰路についた。
5時に桟橋に戻って下船、バスに乗るが、バスはなかなか出発しない。どうやら人数が足りないらしい。スタッフが船に戻って探し、バーにいて下船に気付かなかった数人を連れてくる。彼らはすっかりできあがっていて、ご機嫌である。もしかしたら、このクルーズをもっとも楽しんだかも?
途中の空港でジュノーに帰る数人を降ろしてから、6時にロッジに帰着。 居心地の良いダイニングでは、暖かく美味しい夕食が待っていた。

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